大蔵院は、室町時代より550年、赤松祐尚ゆかりの歴史あるお寺です。
納骨堂新築を機に2つのお庭を造らせていただきました。
大蔵院納骨堂(施無畏堂)前
納骨堂は、姫路城修復も手がけた西嶋工務店による施工です。
コンクリート打ちっ放しでモダンに作られた建物に合わせて、すっきりモダンに男性的に。
お堂の前に植えた記念樹は、和歌山の田辺市にある普大寺というお寺から寄進された、
開山和尚(桃源長茂禅師)お手植え360年の木の、子どもにあたる、由緒ある木です。
大蔵院茶室前枯山水
もう1つは本格的茶室のあるお庭で柔らかい風情あふれる造りに合わせて女性的に。
瀬戸内海に浮かぶ島々と、和尚様から聞いた盲亀浮木のお話を表す枯山水としています。
大蔵院茶室露地
茶室は海辺のいおりという見立てで、露地は海岸を歩く景色にしています。
苔は乾燥に強い砂苔です。
どちらも今を生き、来世に繋がる輪廻を考え作りました。
このお庭を造る機会を与えてくださった和尚様に、本当に感謝しております。
ありがとうございました。
そしてますます精進いたします。